タロット占いのやり方を知る!初心者でもはじめる方法
自分でタロット占いができるようになれば、いつでも宇宙の叡智にアクセスできます。プロに頼らなくても、日々の指針を得たり、悩みと向き合ったりすることが可能になるのです。
むずかしそうに見えるタロット占いも、基本的な手順を理解すれば、誰でも始められます。必要なのは、タロットカードと静かな空間、そして開かれた心だけ。この記事では、初心者でも今日から実践できるタロット占いの方法を、わかりやすく解説していきます。
タロット占いの準備
占いを始める前の準備は、メッセージをクリアに受け取るための大切なプロセスです。物理的な道具はシンプルですが、環境と心の状態を整えることで、カードとの対話がスムーズになります。ここでは必要最小限のアイテムと、占いに適した空間づくりについて説明します。
必要なものを揃える
最低限必要なのはタロットカードだけです。初心者には絵柄が分かりやすいライダー・ウェイト版がおすすめです。78枚のフルデッキで、小アルカナにも絵が描かれているため、直感的に理解しやすいのが特徴です。
タロットクロス(布)は必須ではありませんが、カードを保護し、占いの雰囲気を高めてくれます。黒や紫など落ち着いた色を選ぶとよいでしょう。
ノートとペンは意外と重要です。出たカード、受け取ったメッセージ、実際に起きたことを記録することで、カードへの理解が格段に深まります。
環境づくりと心構え
静かで落ち着いた空間を確保しましょう。スマートフォンは機内モードにし、できれば別の部屋に置いておきます。
深呼吸を数回おこない、今日一日の出来事から意識を切り離します。カードに依存するのではなく、自分の直感を磨くツールとして活用する意識を持つことが大切です。答えはすでにあなたの中にあり、カードはそれを引き出す鏡のような存在なのです。
基本の占い方3ステップ
タロット占いは複雑に見えますが、基本は驚くほどシンプルです。質問を決め、カードをシャッフルし、引いて読む。この3つのステップさえ押さえれば、今日からでも占いを始められます。それぞれのステップで大切なポイントを見ていきましょう。
ステップ1 質問を明確にする
よい占い結果を得る秘訣は、明確な質問にあります。
「彼は私を好きですか」という受動的な質問より、「彼との関係を深めるために、私ができることは何ですか」という能動的な質問の方が、実践的なアドバイスが得られます。自分でコントロールできる範囲の質問にすることがポイントです。
複数の質問がある場合は、ひとつずつ順番に占います。「仕事も恋愛も全部教えて」というような欲張りな質問は、曖昧な答えしか返ってきません。
ステップ2 カードをシャッフルする
シャッフルは単なる混ぜる作業ではなく、カードにあなたのエネルギーを込める大切なプロセスです。
トランプを切るような方法でも、テーブルの上で大きく混ぜる方法でも構いません。大切なのは、質問を心に思い浮かべながら、「もう十分」と感じるまで続けることです。
シャッフルが終わったら、デッキを2つか3つに分けてカットします。このときも直感にしたがってください。
ステップ3 カードを引いて読む
いよいよカードを引きます。山の上から必要な枚数を取るのが一般的ですが、直感で「これ」と感じるカードを選んでも構いません。
カードを表向きにしたら、まず第一印象をメモします。「暗い」「希望を感じる」「なんか違和感」など、どんな印象でも構いません。この最初の直感が、実はもっとも的確なメッセージであることが多いのです。
次にカードの基本的な意味を確認しますが、辞書的な意味にとらわれすぎないことが大切です。あなたの状況と照らし合わせて、メッセージを受け取ってください。
人気スプレッド5選
スプレッド(カードの展開法)は、質問の深さや種類によって使い分けます。最初は1枚引きから始めて、徐々に複雑なスプレッドに挑戦していくのがおすすめです。ここでは初心者でもすぐに実践できる5つの基本スプレッドを紹介します。
ワンオラクル(1枚引き)
もっともシンプルで、もっとも奥深いスプレッドです。
毎朝の習慣として「今日のメッセージ」を受け取ったり、迷ったときの指針を求めたりするのに最適です。1枚だけなので解釈に集中でき、カードの意味を学ぶ練習にもなります。
スリーカード(3枚引き)
実用性が高く、さまざまな状況に対応できる万能スプレッドです。
「過去・現在・未来」という時間軸で読むのが基本ですが、「状況・行動・結果」「自分・相手・関係」など、質問に応じて読み方を変えられます。3枚のカードが織りなす物語を読み解く楽しさがあります。
二者択一スプレッド
人生の岐路に立ったときに役立つ、実践的なスプレッドです。
選択肢Aに3枚、選択肢Bに3枚を配置し、それぞれの道筋を比較します。どちらがよいか悪いかではなく、それぞれの道がもたらす結果を理解することが目的です。
ケルト十字
タロット占いの王道、10枚をつかう本格的なスプレッドです。
現状、障害、潜在意識、過去、未来、環境、最終結果など、問題を360度から分析できます。最初はむずかしく感じますが、マスターすれば、どんな複雑な状況も読み解けるようになります。
ヘキサグラム
六芒星の形に6枚を配置する、バランスを重視したスプレッドです。
時間の流れと影響要因を立体的に把握でき、とくに人間関係の分析に向いています。
タロット占い初心者によくある失敗
初心者が必ずぶつかる壁があります。これらは誰もが通る道なので、心配する必要はありません。むしろ、これらの経験をとおして、カードとの関係が深まっていくのです。対処法を知っておけば、スムーズに上達できるでしょう。
カードの意味がわからないとき
仕事の質問で「恋人」のカードが出るなど、状況と合わないカードが出ることがあります。
このときは、カードの本質的なエネルギーに注目しましょう。「恋人」の本質は「選択」と「調和」。仕事なら、パートナーシップや重要な選択と読めます。絵柄の細部にもヒントが隠れているので、じっくり観察してみてください。
悪いカードが出たとき
「死神」や「塔」を引いて不安になる必要はありません。タロットに本当に「悪い」カードはないのです。
「死神」は変容と再生、「塔」は偽りからの解放を意味します。ネガティブに見えるカードは、準備や対策のチャンスを与えてくれる警告と受け取りましょう。
タロット占いが当たらないと感じるとき
気に入らない結果が出ると、何度も占い直したくなります。
しかし、最初のカードがもっとも純粋なメッセージです。タロット占いが当たらないと感じるのは、期待する答えと違うからかもしれません。どうしても納得できないなら、質問を「どうなるか」から「どうすればよいか」に変えてみてください。視点を変えることで、新しい洞察が得られます。
タロット占いを独学で上達させる方法
基本をマスターしたら、さらに深い世界が待っています。タロットは学べば学ぶほど奥深く、一生楽しめる趣味になるでしょう。ここでは、初心者から中級者へステップアップするための道筋を示します。
小アルカナも活用する
最初は大アルカナ22枚だけで占う人が多いですが、小アルカナを加えると精度が格段に上がります。
ワンドは行動と情熱、カップは感情と関係、ソードは思考と困難、ペンタクルは物質と実現を表します。この基本さえ押さえれば、56枚の小アルカナも怖くありません。
タロット占い講座とプロから学ぶ方法
独学に限界を感じたら、タロット占い講座の受講も検討しましょう。
ワークショップやオンライン講座では、本では学べない実践的なテクニックが身につきます。また、プロの鑑定を受けることも勉強になります。カードの扱い方、メッセージの伝え方など、観察するだけでも多くの気づきが得られるでしょう。
まとめ
タロット占いは、単なる占術を超えた、自己理解と成長のための強力なツールです。カードとの対話をとおして、自分の内なる声に耳を傾け、人生の可能性を探求することができます。
始めは戸惑うこともあるでしょう。でも大切なのは、完璧を求めないことです。間違いを恐れず、楽しみながら続けることが、上達への近道です。
毎日1枚でも、週に1回でも、自分のペースで構いません。タロットカードは、あなたの人生に寄り添い、必要なときに必要なメッセージを届けてくれる、頼もしい相談相手となるでしょう。
この記事が、あなたのタロットジャーニーの第一歩となることを願っています。